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二日酔いの原因と科学的回避法とは? 『酒の科学』の著書が解説

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おなじみのアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、「脂っこい朝食」や「大きなグラス1杯の水」といった昔ながらの療法などはどうだろうか。わたしが知る限り、誰も厳密な試験をやっていない。

二日酔いの研究に関しては、2012年に当時ブレークスルーとされた出来事があった。中国の伝統的な薬で、酔いと二日酔いの治療に使われるケンポナシから分離した、ジヒドロミリセチン(DHM)という化学物質が、わずかだが実際に効果があることが判明したのだ。

取り組んだ研究者の一部が、一般市販薬をつくろうと試みたが、チュアブル錠にすると効果は下がったようだ。DHMは、二日酔い向けの処方箋がいらない薬の原料として、いまでも人気がある。こうした製品の少なくともひとつは、DHMを最初に調べた研究者チームの仕事に部分的に依存している。

重要な意味をもつ「場の雰囲気」

わたしのようにお酒と科学について書いていると、サプリメントの売り込みがたくさんある(おそらく、二日酔い治療法の市場規模が10億ドル[約1,128億円]という試算があるためだろう)。ジヒドロミリセチンとヴィタミンをあわせた調剤が、二日酔いの症状を緩和する、肝臓を保護する、電解質を回復させる--といった宣伝がいろいろとくるが、この1年でメールのやり取りをしたところは1社だけだ。

引用されている試験がラットのものばかりなので、わたしはずっと懐疑的である。ヒトできちんと研究しないと、エピソード的な話がたくさんあるだけという状態に陥ってしまう。もちろん、みなさんもわたしも、N=1(単一事例実験)というナンセンスに引っかからないほどには教養があり、世間を知っている。

ちゃんぽんで飲むと、あるいは砂糖入りのカクテルを飲むと二日酔いがひどくなると言われても、われわれは一笑に付す。というのも、グラスの中身に負けないくらい、お酒を飲む場の雰囲気が重要らしいことがわかっているのだ。

飲酒と二日酔いには、社会科学で「期待」と言われるものの影響が大きい。つまり、お酒を飲んでいるときに、自分はこうなるだろうと思っていると、少なくともエタノール中毒への反応という点では、その方向に進む。

「飲酒中に水を飲む」ことの効能

以上を念頭に、わたしからアドヴァイスしたい、簡単で安全な方法がある。それは、飲酒中に水を飲むというものだ。

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