PR

WIRED WIRED

Netflixは日本アニメで「世界市場」を攻める

Messenger

その期待は、日本に上陸した15年以降も変わりないように見える。だが、いまだにニッチの域を越えたヒット作は生まれていないことも事実である。

一方で注目すべきなのは、世界的なコンテンツ戦略のトレンドが「ニッチの集合体」である点だ。今年の「MIPCOM 2018」の基調講演では、フェイスブックのコンテンツ戦略責任者であるマシュー・ヘニックが登壇。「Facebook上のコミュニティで『Facebook Watch』のオリジナルコンテンツをどのように盛り上げていくか、それに注力しています。コミュニティがヒット作を生み出すカギになるのです」と語っていた。

また、ターナー・ブロードキャスティング・システムの欧州のマーケティング担当者は、キッズ向けマーケティング手法の変化についてこう語る。「多様化する子どもの興味をセグメント化し、クラスターごとにコンテンツを開発することがヒットへの早道なのです」

ニッチからヒットが生まれる?

Netflixの台頭によって、英語圏以外の作品からも小ヒットが生まれていることも、ニッチ需要を加速させている理由のひとつかもしれない。例えば、スペイン初のNetflixドラマとしてリリースされた「ケーブルガールズ」は地域オリジナルのヒット作のひとつに挙げられる。インドでも今年、同地域初のNetflixオリジナル「聖なるゲーム」が配信され、続くインド発ドラマとして「バーフバリ」Netflix版の制作も控える。

ネットフリックスのコンテンツアクイジション部門ディレクターであるジョン・ダーデリアンは東京都内で開かれた発表会で、「各国の文化の垣根を越えて同時に楽しんでもらいたい」と語った。PHOTOGRAPH BY TOMOKO HASEGAWA

そもそもなぜネットフリックスは、こうした地域別コンテンツの制作を強化しようとしているのか。同社のダーデリアンは、「例えば、日本を舞台にしたドラマだから日本だけでのヒットを考えている、というわけではありません。全世界の視聴者に、各国の文化の垣根を越えて同時に楽しんでもらいたいのです」と語る。「目指しているのは、地域別や世界向けといったことを意識せず、それぞれの国で最高のクリエイターが最高のコンテンツを生み出し、それを全世界で楽しんでもらえることです」

つまり、“小ヒット”を打ち続けていくことにも価値を見いだしている、と言っていいだろう。そう考えれば、ニッチの集合体にフォーカスしたように見えるネットフリックスのジャパニーズアニメ戦略からヒット作が生まれていく可能性も、十分にあり得るはずだ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ