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マッハ2.2の空の旅が実現する? 戦闘機そっくりな超音速旅客機が開発中

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 コンコルドより速い超音速旅客機の運航を目指し、米企業がデモ機の開発を進めている。最高時速はマッハ2.2(時速約2,335km)にも達し、戦闘機「F/A-18」を数百kmも上回るという。この外見も戦闘機そっくりな旅客機を、いかに実現しようとしているのか。

TEXT BY ERIC ADAMS

TRANSLATION BY KAORI YONEI/GALILEO

WIRED(US)

元戦闘機パイロットであるテストパイロットのドク・シューメーカーは、「乗り心地も戦闘機とよく似たものになるでしょう」と述べている。PHOTOGRAPH COURTESY OF BOOM SUPERSONIC
元戦闘機パイロットであるテストパイロットのドク・シューメーカーは、「乗り心地も戦闘機とよく似たものになるでしょう」と述べている。PHOTOGRAPH COURTESY OF BOOM SUPERSONIC

新しい超音速旅客機時代の到来を告げる可能性がある航空機は、驚くほど戦闘機に似ている。長く滑らかな機体、短い翼端、縦に並んだ2つの座席。そして音速の2倍に到達するため、アフターバーナーを装備した3つのエンジン。

戦闘機のように見えるし、実際にも戦闘機のような乗り心地だ。ブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic)が開発する超音速旅客機のテストパイロットであるビル・“ドク”・シューメーカーは「乗り心地も戦闘機とよく似たものになるでしょう」と語る。「乗客の快適性が損なわれないよう、少し能力を抑えなければなりません」

実際にシューメーカーが米海軍時代に操縦していた「F/A-18」でさえ、ブームの新しい航空機と比べれば、最高時速は数百km劣るのだ。

課題解決のための小型デモ機

シューメーカーが話題にしている超音速旅客機とは、2つある。超音速技術を証明するために開発されている3分の1縮尺のデモ機と、2025年の就航を予定している実物大の旅客機だ。

後者は55人乗りで、高度60,000フィート(約18,000m)をマッハ2.2(時速約2,335km)で飛行する。ソニックブーム関連の速度制限を回避するため、コンコルドと同様に海洋の上空を飛ぶ航路のみに限定される予定だ。

これらを実現するには、約60億ドル(6,755億円)の資金を調達し、旅客機に課されている安全性と信頼性の要件をクリアし、航空会社が欲しいと思うようにコストを十分に抑えなければならない。超音速は魅力的だが、航空会社がコンコルドの大赤字を忘れることはないだろう。

ブームの最高経営責任者(CEO)であるブレイク・ショール(アマゾンのデジタルマーケティング部門出身で、自家用機の操縦免許を取得している)は、次のように語る。

「これらの努力を結実させるには、きちんと機能する技術、顧客からの需要、有力サプライヤーの協力が不可欠です。証明書や規制当局による認可を得るアプローチも必要になります。現在、すべての課題を少しずつ解決しているところです。そうした戦略のひとつが『XB-1』の開発ですが、これはすでにある資金で開発可能です」

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