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若い血液が「若返り」の万能薬になる? 米国で次々に誕生したスタートアップの思惑

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カーマジンは、試験参加者が力強くなった、頭がはっきりした、記憶力もよくなったと感想を述べていると言う。そして、「マウスを対象とした前臨床研究と一致した結果が得られました」と話している。

次の一手はクリニックの相次ぐ開業

アンブロシアの次の手は、クリニックを次々に開業していくことだ。ターゲットとする場所は、高齢化の進む大都市で、新しいもの好きの住民が多そうなニューヨークやサンフランシスコ、ロサンジェルス、ラスヴェガス、そしてもちろんフロリダなどである。

いまのところ、それが具体的にいつになるのかは明らかにしていないが、カーマジンはどこよりも早い開業になると確信している。ただ、顧客集めには苦労するかもしれない。アンブロシアの試験では当初、試験参加者600人を集める計画だったが、最終的に参加したのは81人にとどまったからだ。治療がいくらになるのかについても、まだ明らかにされていない。

アンブロシアは米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けている血液製剤を適応外使用する方法をとっている。だが、エレヴィアンは干草の山から針を探すような困難なアプローチをとっており、それぞれ大きく異なる。

この二社の中間的なアプローチをとるのが、スタンフォード大学の神経学者トニー・ウィス=コーレイのラボから生まれたアルカヘスト(Alkahest)である。アルカヘストはアルツハイマー病の治療に最適な血漿カクテル(有益なタンパク質だけを正しく混合したもの)を探索している。

ウェイジャーズが並体結合研究を始めたラボの隣で働いていたウィス=コーレイは、彼自身が行った実験で、若齢マウスの血液は高齢マウスの記憶力と学習力を向上させることを明らかにした。その後の実験では、同様の若返り効果を狙って中年期マウスに若齢マウスの血漿を輸血した。

アルツハイマーの症状が改善

ウィス=コーレイの研究は香港の富豪一家の最年少の人物の目に留まった。分子生物学者であるその人物は、アルツハイマーの祖父の症状が、がん治療の一環で血漿を輸血されるたびに一時的に改善することに注目していた。

2014年、一家はウィス=コーレイのアルカヘスト社に資金を提供し、同社として初の臨床試験を開始した。スタンフォードのアルツハイマー患者18人に若齢者の血漿を輸血する治療を行い、その安全性を評価する試験である。結果について報告する論文が最近、学術誌にアクセプトされたことから、週1回の血漿輸血を短期間行うだけでもアルツハイマー病の症状が改善されたとみられる。

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