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さようならiPhone SE。これで小型スマートフォンは絶滅した

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大きなディスプレイという必然

世界的な普及に伴い、大きなディスプレイの重要性は増している。新興市場では携帯電話がコンピューターの役割を果たすようになっているため、特にその傾向が強い。スマートフォンがテレビの代わりとして使われていることすらあるのだ。つまり世のなかとつながるための唯一のデヴァイスで、必然的にかける金額も高くなる。

ディスプレイが巨大化する一方で、人間工学的な観点からある程度の工夫も行われている。新しいiPhone XRを例に見てみよう。ホームボタンの廃止とベゼル(画面の枠)を極限まで削ったおかげで、4.7インチの「iPhone 8」よりわずかに大きいだけなのに、ディスプレイのサイズは6.1インチだ。

ポケットにぎりぎり入れられる特大ガジェットと格闘する日々に疲れたわたしたちにとって、慰めは存在しない。実際、考えれば考えるほど腹が立ってくる。SEのままでも、やり方によっては画面サイズをかなり大きくできたのではないだろうか。あなたの親指も答えを知りたがっているはずだ。

結局のところ、コンパクトなスマートフォンを求める消費者は、そこまで多くはなかったのだ。十分な需要があれば、メーカーが生産をやめることはなかっただろう。

シンプルさを求める層は少数派

それ以前に業界の方向性は、市場動向とは関係なく決まっていたようにも思える。アップルも含めて携帯電話メーカー各社ははるか昔に、自社の売り上げはスマートフォンのサイズに比例して増えると判断して、最新テクノロジーは一番大きなモデルに搭載することを決めていたのだ。

ガートナーのモバイル担当アナリストのトゥオン・グエンは、「サイズが大きくなればその機種は主力製品であることを意味するため、プライスポイント[編註:一番よく売れる商品の価格帯]も高くなります」と説明する。

「小型のスマートフォンに対する消費者の関心が完全になくなったわけではないでしょう。特にシンプルなものを欲しがる層からの需要はあります。5秒置きに携帯を確認したりするようなことは避けようとしている人たちです。それでも、圧倒的多数はやはり大きなディスプレイを求めています」

「iOS 12」は、まだSEに対応している。だがこの先にSEを手に入れようと思えば、eBayや中古ショップに頼るしか方法はない。フィーチャーフォン[編註:いわゆるガラケー]はいくつかの機種が復活を果たしているが、ネット接続機能がほとんど皆無に等しいことを考えれば、メインのスマートフォンと2台もちというのがせいぜいといったところだろう。

つまり、小型スマートフォンは基本的に絶滅したのだ。ここまでよく頑張ってくれたと思う。そして、心の底から残念だ。

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