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体脂肪が体重を減らす? 新たな減量のメカニズム、米大学の研究チームが発見

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コハク酸塩はほかの目的で大量生産されるため、「全身の代謝を操る非常に安価な方法になる可能性」があるとシュシャーニは言う。さらに詳しい研究が必要ではあるが、肥満や糖尿病の治療法になる可能性を秘めているというわけだ。

コハク酸塩には炎症を引き起こすという、別の性質もある。危険性がある刺激に対し、身体が対処する手助けをする“化学信号”として働いている。その刺激が本当に危険である、あるいは誤って危険だと判断された場合、炎症性疾患として症状に現れる。

しかし、褐色脂肪組織にはコハク酸塩を集める性質があるため、細胞が喘息やクローン病、潰瘍性大腸炎、結核、リューマチ性関節炎などの疾患と戦う、有効な対抗策となる可能性がある。つまり、褐色脂肪細胞が循環するコハク酸塩を溜める“シンク”として働き、免疫システムが反応して、症状の悪性化を防ぐことができるかもしれない。

「以前は知られていなかった炎症を抑えるというメカニズムを、これらの細胞がもっている可能性があるのかどうか、ここに大きな重要性が眠っています」と、シュシャーニは指摘する。その一方で、この説はあくまで「研究段階のもの」であり、「なぜ(このような効果が)得られるのかはまったく明らかになっていません」と付け加えた。

もちろん、注意すべき点はある。実験で使用したマウスは、初めから褐色脂肪をもっている必要があった。褐色細胞をもたないマウスの場合、コハク酸塩はなんの効果も生まなかった。自然に考えれば、これは人間にも当てはまるだろう。人間は年齢を重ねるごとに、体内の褐色脂肪の量が減少してしまう傾向がある。

それでもなお、シュシャーニはこの研究を続けることに意欲をみせている。これらの仮説が人間の肥満や糖尿病に、どのような相関関係をもつのか、今後もさらに実験を続けていくという。

「われわれにはマウスの実験で得た期待できる前臨床データがあります。人間の疾患にどの程度まで応用可能なのかを確かめるために、いまこそ研究をさらに進めていきたいと思っています」

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