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火星への移住は無理だった? そこに「大気」はつくれない、という研究結果

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ジャコスキーはこう続ける。「火星をめぐっては過去40年にわたり、炭酸塩の探査が合言葉になっていました。なぜなら、大気中の二酸化炭素は地中に吸収され、地殻の内部に炭酸塩として貯蔵されているはずで、それならおそらくは取り出すことが可能だからです。一方で、二酸化炭素が大気から宇宙空間に流出してしまったのであれば、回収することはできません」

米航空宇宙局(NASA)の周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」から送られてきたデータからは、炭酸塩の堆積地と見られる場所がたくさん見つかった。しかし、2014年から火星の周回軌道上で観測を続ける「MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile Evolution)」の調査では、二酸化炭素が宇宙に拡散していることが確認されている。ジャコスキーはMAVENプロジェクトの主任研究員だが、火星への移住を夢見る人びとにとっては、この研究結果は残念なものだろう。

極周辺の氷の層が溶ければ、15ミリバール程度の気圧は確保できる。炭酸塩を含む鉱物の採掘ではおそらく15ミリバール以下で、特殊な方法を使っても150ミリバール以上を得ることは無理だろう。また、地中に吸収されている二酸化炭素もあるが、こちらは地下100mまで掘り進んでもせいぜい40ミリバールといったところだ。

ジャコスキーは、「40~50ミリバール以上の大気を作り出すことはほぼ不可能だと考えています。この程度では気温への影響はまったくありません」と言う。「ほかにいくつか二酸化炭素の発生源を探し出すことはできると思いますが、それでも著しい温暖化を引き起こすだけの量には程遠いでしょう」

なるほど……。

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