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地球温暖化で自殺やうつ病が世界的に増加する 研究結果

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 平均気温が上がると自殺率もアップするという研究結果が、科学誌に発表された。ハリケーンなどの自然災害のあとでは心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病などが増加するとされており、地球温暖化とメンタルヘルスの関係が世界的な問題になる可能性が指摘されている。

カナダのラブラドル半島沿岸部にあるホープデイルの街(人口600人程度)は、イヌイット自治区であるヌナツィアヴトの首都だ。PHOTO: GETTY IMAGES
カナダのラブラドル半島沿岸部にあるホープデイルの街(人口600人程度)は、イヌイット自治区であるヌナツィアヴトの首都だ。PHOTO: GETTY IMAGES

カナダのラブラドル地方に古くから暮らすイヌイットの人々は、自分たちの土地に強い結びつきを感じており、狩猟によって食料や毛皮を得てきた。そんなイヌイットの人々から見れば、気候変動による災害はすでに発生している。

「この土地の人々は屋外に出て心地よさを感じるのが好きです。もし遠出ができなくなったら、彼らは人間である気がしないのです」。ドキュメンタリー番組「「Lament for the Land(土地への哀歌)」」で、ノア・ノーカザクは語っている。

イヌイットの土地は、世界平均の2倍の速さで温暖化が進んでいる。このため、移動の際に頼りにしてきた氷が危険にさらされているのだ。ハンターは秋に町から出られなくなることが多くなった。これは、まだ氷が完全に固まっていないからである。春になって氷が溶け始めたときも同様だ。気候変動によって、こうした時期がますます長くなっている。

ラブラドルで調査を行った健康地理学者のアシュリー・クンソロは、次のように語る。

「過去にさかのぼって見ると、こうした期間には町での自殺や自殺未遂、希死念慮(自殺願望)が若干増えています。地元の精神衛生医の間には懸念が広がっているのです。この期間が2週間から8週間に延びた場合に、この状況は何を意味すると思いますか?」

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