PR

WIRED WIRED

月への入植を目指す日本企業、ispaceの挑戦

Messenger

日本の宇宙ヴェンチャーであるispaceが世界的に注目されている。シリーズAの資金調達で宇宙開発分野においてSpace Xより多い100億円超という過去最高額を集めたこの企業は、探査機を月に送るだけでなく、最終的には月面に入植用の基地を建設することを目指している。さまざまな困難を乗り越え、変わらぬゴールを目指すispaceの取り組みを紹介する。

TEXT BY SARAH SCOLES

TRANSLATION BY CHIHIRO OKA

WIRED(US)

ispaceが開発している月着陸船のコンセプトモデルイメージ。IMAGE COURTESY OF ISPACE, INC.
ispaceが開発している月着陸船のコンセプトモデルイメージ。IMAGE COURTESY OF ISPACE, INC.

2011年3月11日。東北大学教授である吉田和哉の研究室で、部屋の壁が大きく揺れ始めた。書棚が倒れ、床に棚から落ちたものが散乱する。三陸沖の太平洋を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、宮城県の沿岸部を中心に津波が押し寄せていた。

揺れが続いた時間は数分だったが、実際に体験した者には永遠のように感じられた。死者の総数は1万6,000人近くに達し、残された人々も多くが上下水道や電力、通信といったライフラインの断絶に直面した。これまで慣れ親しんできた場所はどこも、危険で異質な空間に早変わりしてしまったようだった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ