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コアラの全ゲノム配列を解読完了 絶滅危機から救う遺伝学的プロジェクト

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 遺伝学の知見を役立てることで、絶滅危惧種を救おうとするプロジェクトが世界各地で進められている。このほど完了したコアラの全ゲノム配列解読も、個体群の分断や感染症の流行など、数々の危機からの保全に役立つことになるだろう。

PHOTO: GETTY IMAGES

コアラには同情を禁じ得ない。有毒なユーカリの葉だけを食べるせいで、餌の選択肢はごく限られる。生息地の破壊によって、個体群は分断されている。それでもまだ足りないとでも言うように、コアラはクラミジアの流行に見舞われている。要するに、オーストラリアを象徴するこの樹上性有袋類は、深刻な危機にあるのだ。

コアラが直面する数々の脅威は、一見すると互いに無関係に思えるが、実は遺伝子という見えない力でつながっている。ユーカリの特定の樹種だけを餌にするのも、個体ごとにクラミジアへの抵抗力が異なるのも、遺伝子のなせる業だ。

もちろん、孤立した個体群では、近親交配が新たな疾患の原因になる。そして、コアラを救う鍵を握るのもまた、遺伝子にほかならない。

研究者たちはこのほど、コアラの全ゲノム配列の解読を発表した。DNAに刻まれた情報は種の保全に役立つかもしれないが、これはコアラに限った話ではない。シークエンシング技術は、ピューマからマルハナヒョウモントカゲまで、絶滅危惧種を守るための自然保護団体の取り組みを、根本から変えつつある。

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