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台湾の旗でiPhoneがクラッシュ--中国政府に譲歩したアップルが生んだバグ

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ワードルは極端なケースにおいて、「台湾検閲」のコードが台湾の絵文字をライブラリ上から消すだけでなく、それを無効入力と判断することがあることを発見した。携帯がクラッシュしてしまうのはそのせいだ

どのくらいのデヴァイスがこの影響を受けていたのか。そしてなぜ、クラッシュが一部の携帯でのみ現れたのか。その確実な理由をワードルはまだみつけられていない。しかし、彼はそれがiPhoneの位置と言語設定と関係あるのではないかと考えている。「なぜか携帯が自分がいるべき地域や場所を混乱していたみたいなのです」とワードルは言う。

「一言で言うと偽善」

ワードルは今年6月、この件についてアップルに伝えた。アップルは7月9日にパッチを公開したが、書いてあるのは「メモリ処理を強化し、サービス運用妨害の脆弱性に対処しました」という内容のみだ。

台湾の旗を検閲する機能は、もちろん残っている。またアップルは、検閲の性質やワードルが指摘したバグについての『WIRED』US版の質問には応えなかった。「もしアップルが中国政府に譲歩しようとしなければ、このようなバグはそもそも起こらなかったはずなのです」とワードルは言う。

台湾の旗によるクラッシュは、セキュリティに対する大きな脅威ではない。さらに、その影響が多数のiOS機器にあったのかも定かではない。しかし、それはすべてのiOS製品に隠れた検閲機能があること、そしてアップルが弾圧的な政府と交渉するなかで利害の不一致を抱えていることを示しているのだと、ワードルは指摘する。

ワードルはこの検閲への譲歩と、暗号化をめぐる2016年のアップルとFBIの対立を対照的に見ている。当時アップルは政府の要請に反対し、市民の自由を守ろうとする明確なスタンスをもっていた。

「彼らは『自分たちのユーザーをスパイする気はない』と言います。それなのに、中国が頼めばデヴァイスに検閲機能をつけ、それについて口を開こうとしないのです」とワードルは言う。「一言で言えば、偽善ですね」

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