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台湾の旗でiPhoneがクラッシュ--中国政府に譲歩したアップルが生んだバグ

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しかしその友人に直接会ってみると、彼は奇妙な現象を目にした。何かしらの理由で台湾の旗がiPhoneに現れると、それを表示したアプリが直後に落ちるのだ。

つまり、彼女に台湾の旗の絵文字を送りつけることで、誰でも簡単に携帯を意図的にクラッシュさせることできる。「わたしが彼女にこの『死の絵文字』入りのメッセージを送れば、彼女の携帯はすぐにクラッシュするのです」と、ワードルは言う。

それから数カ月、ワードルは絵文字の謎の解明に断続的に取り組んだ。その結果、彼が発見した(そしてアップルの修正の助けになった)のは、あのクラッシュが彼の友人のiPhoneを狙って行われたハッキングではなく、世界中すべてのiPhoneに含まれる検閲機能で起きた意図せぬバグだったということだ。それはまるで中国政府をなだめる試みのようである。

「つまるところ、アップルは中国の携帯に台湾の旗を表示させないためのコードをiOSに書き加えたのです」と、ワードルは言う。「そのコードにバグがあったわけです」

中国政府に譲歩し続けるアップル

iOSに中国の検閲機能が加えられたのは2017年初期以降だ。iPhoneの位置情報が中国になると、台湾の旗の絵文字は実質的にiPhoneから消えることになる。絵文字のライブラリーからも消え、画面でその絵文字があるべき場所は「該当絵文字なし」として扱われる。

件のコードは、中国政府に対するアップルの“好意”を示している可能性が高い。中国政府は過去約70年間にわたって、台湾は中国の一部であり、独立した政府は存在しないとの立場を維持してきた。

中国国内で台湾の旗を消すのは、アップルが中国政府の独裁に対して行ってきた数々の譲歩のほんのひとつである。たとえば、過去にアップルは中国国内のアップルユーザーのデータを中国のサーヴァーに移動させたり、検閲を避けるためのVPNアプリを中国のApp Storeから消したり[日本語版記事]といったこともしている。

「一言で言うと偽善」

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