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「ゲーム障害」は本当に疾病なのか? WHOの認定で巻き起こる論争

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「ゲーム障害」は本当に疾病なのか? WHOの認定で巻き起こる論争

 世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を疾病に加えると発表した。ところが実際のところ、ゲーム障害の研究は対象や方法に一貫性がなく、診断の判定ポイントも示されていない。こうした理由で専門家からは「エヴィデンスが不十分で時期尚早だ」との声が上がっている。

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人気ゲーム「フォートナイト」にハマっている人には、厄介なニュースだ。世界保健機関(WHO)が「国際疾病分類第11版(ICD-11)」で、新たに「ゲーム障害」をメンタルヘルスの症状に含めたのである。

今年1月に発表された「国際疾病分類第11版(ICD-11)」の草案で追加されていたが、ついに正式決定した。今回の改訂は、テクノロジーの乱用に関する社会的関心が高まり続けるなかで行われた。

デジタルウェルネスという考え方が注目されているのを受け、アップルとグーグルはスクリーンを見ている時間をユーザーが管理できるようにするツールを公開したばかりだ。このなかには、子どもたちがゲームに費やす時間を制限できるペアレンタルコントロールも含まれている。

グーグルとアップルの新しいツールについて、専門家は「正しい方向に向かう第一歩だ」として大筋で評価している。しかし、ゲーム障害がICDに含まれた点については多くが懸念を示している。

コネチカット大学で心理学を研究するナンシー・ペトリーは、「実際には病気になっていないのに、精神疾患があると分類される人が出ることは望みません」と語る。ペトリーは2013年、米国精神医学会(APA)の小委員会で議長を務め、同学会が出版する「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」の最新版に「インターネットゲーム障害」を追加すべきか検討した人物だ。

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