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量子コンピューターの「米中競争」が過熱 競り合うグーグルとアリババは量子超越性を達成できるか

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グーグルがつくり出した最強のチップ

量子超越性が実現すれば、飛躍的な科学的発展となる。だからといって、量子コンピューターが有益な作業をこなせる段階が近づいた、という証拠にはならない。しかし、実用的な量子コンピューターの完成を目指し競争が激化するなかで、グーグルが優位な位置に立つことは確かだ。

ダイムラーやJPモルガンなどの企業は、量子コンピューターがバッテリーや金融モデルの改良、強化にどう利用できるか、すでに検証を行っている[日本語版記事]。グーグルやIBM、インテル、マイクロソフト[日本語版記事]などの競合会社[日本語版記事]は、これらの企業にこの計算機を貸与、販売したいと考えている。

従来のコンピューターは電気のパルスを使い、データを「1」か「0」のビットで表していた。量子コンピューターは20世紀初頭にアインシュタインなどの物理学者を悩ませた量子力学的効果にデータをエンコードし、量子ビット(キュービット)をつくり出す。

この不思議なデヴァイスは、絶対零度に近い温度のもとで稼働する。キュービットは複数組み合わされた状態で、「1」と「0」を同時に示す「重ね合わせ」の状態を可能にするという方法を用いて、厄介な計算もあっという間にやり終えてしまう。

化学の分野でのシミュレーションにこれが役立つことはすでに実証されている。グーグルやほかの研究者も、これによって機械学習にも大きな進歩が見込まれるはずだと考えている。

グーグルのブリストルコーンは、超電導回路を用いた72キュービットを達成した。これはIBMの50キュービット、インテルの49キュービットを超える過去最大の数値である。グーグルの研究者たちは、これが従来のコンピューターではなしえなかった、慎重に選ばれた実証問題も行うことができると考えている。それによって量子超越性を達成できるというのだ。

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