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子どもの成長にヴァーチャルアシスタントは悪影響?  利便性と知られざる「課題」

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子どもはきちんと区別できている

ヴァーチャルアシスタントがますます性能を高め、会話力を増し、広く使われるようになるだろう。アシスタントを備えたデヴァイスの数は、そのうち人間よりも多くなると予測されている

これに伴って心理学者や倫理学者は、「Alexaで子どもが威張り屋になるのでは?」という心配より、もっと深い、より繊細な問いを投げかけている。そして親たちにも同じように考えてほしいという。

「わたしが初めてヴァーチャルチャイルドをつくったときは、批判や反対意見にたくさん晒されました」と、カーネギーメロン大学のヒューマンコンピューター・インタラクション・インスティチュートに所属する名誉教授であり、発展心理学者のジャスティン・キャッセルは言う。彼女は児童用AIインターフェイス開発の専門家でもある。

キャッセルはマサチューセッツ工科大学(MIT)在籍中の2000年代初頭、等身大で生きているように動くヴァーチャルな子ども「サム」を使い、人間の子どもが認知能力や社会性、行動面での能力を磨くことにどう役立てられるかを研究していた。

「子どもは本物と偽物の区別がつかなくなるのではないか、と評論家から懸念の声があがりました」とキャッセルは振り返る。「ヴァーチャルチルドレンと本当の人間の子どもとの違いを見極められなくなるだろうと」

ところが、サムが本当の人間だと思うかどうか尋ねると、子どもたちは呆れた表情を浮かべ、本物のはずがないじゃないか、と答えた。そこには一点の迷いもなかった。

実際のところは誰も確信をもてない。だからこそ研究の価値はあるとキャッセルは主張する。

だが彼女は、いまの子どもたちはデヴァイスを埋め込んだデジタルな「親友」のヴァーチャルな性質に順応していくのではないかと考えている。さらにその方向で考えれば、そのデジタルな仲間に対して礼儀正しく接するべきときと、そうでないときとを見分けられるようになるのではないか、と。

子どもは世界をカテゴリー分けするのが得意だと彼女はいう。彼女によれば、子どもたちが人間と機械を区別していられる限り心配はいらない。「それこそわたしたちが子どもたちに学んでほしいことでしょう--声を出すものすべてにお礼を言うようになってもらいたいのではなく、人間には感情があることを知ってほしいのではありませんか?」

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