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映画『パシフィック・リム:アップライジング』の欠点、それは「デル・トロが足りない」ことだった

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オリジナルの『パシフィック・リム』が13年夏に公開されたとき、必ずしも批評家のお気に入りにはならなかった。映画評価サイト「ロッテン・トマト」で70パーセントを辛うじてクリアした程度だった。

いわゆる「ジャンル映画」[編註:ジャンルの分類が容易な娯楽映画]のファンたちはその魅力を高く評価したが、パーティーで映画好きを公言するような人には受け入れられなかった。『パンズ・ラビリンス』を撮ったデル・トロの才能が生かし切れていない、という議論が巻き起こったほどだ。

だが、いまになって振り返ると、特に『アップライジング』を見たあとでは、デル・トロの巧みさにどうしたって気づくはずだ。イドリス・エルバが演じるペンテコスト司令官に、「この戦いに終止符を打つのだ!」と叫ばせることはギャンブルとしか言いようがないが、これが成功したことで、このセリフはすぐにキャッチフレーズになった。そして続編を観ながらこのフレーズをシャウトアウトすることは、「デル・トロ通」であることの証になっている。

本当の意味でのオリジナルにはならない

確かに『パシフィック・リム』には深みがなかった。あのエンディングも、夏のアイオワよりも陳腐だった。正直に言うと、デル・トロがなぜ成功したのかを明確に示すのは難しい。だがそれは、『アップライジング』の欠点と並べてみたときに明らかになる。言ってみれば、独創性のようなものだ。

人型ロボット「イェーガー」で、パイロットの神経とマシンを接続する「ドリフト」や、パイロット2人が同調する「ブレイン・ハンドシェイク」といったコンセプトは、最初はばかげているように思えたが、物語がかっこよかったから許された。だが、続編ではどうかというと、なかなか難しい。

『パシフィック・リム』では、ロン・パールマンを極悪人として描くため、怪獣の臓器を売りさばく闇商人として登場させていた。一方、『アップライジング』では、10代のアマーラ・ナマニ(ケイリー・スピーニー)が、バラバラになったイェーガーをくすねて組み立てるヒーロー候補として描かれている。

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