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「地球に似た惑星」は実は存在しないかもしれない

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はっきりさせておきたいのは、ケプラーは優れた成果を残しているということだ。いかなるパフォーマンスの評価に照らしても、この宇宙望遠鏡は第1ミッションにおいて、期待通りかそれを上回る働きを見せたといえる。現在も第2ミッションである「K2ミッション」で観測は続いている。

ケプラーのおかげで、われわれは恒星のことを、太陽系のような惑星系を構成する天体として見るようになった。しかし、ケプラーが検出したものを「惑星候補」から昇格させるためには、それが実際に惑星であることを一つひとつ確認しなくてはならない。確認の方法としては、別の望遠鏡を使って惑星の姿を直接観測するか、あるいはまた別の望遠鏡で、恒星が惑星の重力に引かれて周期的に揺れ動くのを観察することが考えられる。

考慮されなかった機器の影響

しかし、惑星候補をそのような方法で追跡調査するのは、膨大なリソースを必要とする。そのうえ、暗い恒星の周囲を公転する小さな惑星、特に公転周期の長い惑星の場合、あまり現実的な方法とはいえない。そこで天文学者たちは、別の確認手段に目を向けている。それは「統計的検証」だ。

統計的検証では、ケプラーの惑星候補が誤検出ではない確率が99パーセント以上であれば、それは惑星であることが確認されたとみなす。この種の分析であれば、大量に実行することが可能だ。

ところが、ムラリーとバークらは今回の論文のなかで、現在確認に用いられているこの統計的手法は、機器の問題による影響を考慮していないため、公転周期が200日以上で、なおかつノイズとの違いが明確でない惑星については有効でないと主張する。

惑星トランジットのシグナルを視覚的に表すと、「-___-」といった具合になる。明確に検出された場合、このディップ(降下)は大きいが、地球に似た惑星では多くの場合、ディップがはるかに小さく、容易にノイズに埋もれてしまう。もしも異星人が開発したケプラーのような宇宙望遠鏡が、どこか遠くの恒星系を周回しながら観測していたとしたら、われわれの地球もデータ上では、機器による誤検出と惑星のどちらにも見える存在になる可能性がある。

「ケプラー452b」は存在しない?

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