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「地球に似た惑星」は実は存在しないかもしれない

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その直前にムラリーは、「さよなら代わりの論文」を残している。現在も研究職にあるほかの4人と執筆したその論文[PDFファイル]は、ケプラーによる一部の発見に潜在的な問題があると指摘するものだ。地球と似ている可能性があるとされてきた一部の惑星が、そもそも本当に存在するとは限らないというのだ。

「得られたデータを見る限り、そこに惑星が存在するのは確実だと言うことはできます」とムラリーは述べる。「しかし、厳密にどれが惑星で、どれがそうでないかを特定するのは困難なのです」

「これらの惑星はみんなニセモノだ」

では、ケプラーが観測している「惑星のトランジット」はどうなるのだろうか。残念なことに、ほかの現象であっても同様のデータは得られるのだ。

例えば、恒星の前を別の恒星が通過したとか、あるいはケプラー自体の機器の問題である可能性も十分に考えられる。惑星を惑星であると断定するには、これらの誤検出の可能性を除外しなくてはならない。実際、われわれの地球に似た「恒星の周囲を公転するのに200日以上を要する小さな惑星」に関しては、機器がもつ問題の影響は大きく、なおかつ十分に考慮されていないのだと、ムラリーらの論文は主張している。

論文共著者である天文学者クリス・バークは、「『これらの惑星はみんなニセモノだ』と、ムラリーは言っていました。それに対して、わたしは『いいや、れっきとした本物だよ』と反論していたのです」と述べる。しかし、研究チームがデータの詳しい分析にとりかかると、バークの信念は揺らぎ始めたという。「残念ですが、おそらくムラリーのほうが正しかったことに気づきました」とバークは話す。

天文学者たちはこれまで、地球に似ている天体を見つけようと観測を行ってきた(似ているといっても、おそらく遊園地の鏡に映したような歪んだ鏡像ではあるが)。しかし、この新たな分析結果により、その鏡にはさらに不吉なヒビまで入る可能性が出てきた。

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