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手術支援ロボットは革新をもたらしたが、「未熟な研修医」を増やしていた

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 カリフォルニア大学サンタバーバラ校のマット・ビーンは、そんな光景は一度として見たことがないと言う。ビーンが2018年1月に発表した、ロボット手術の研修に関する報告は、明るいものではなかった。

 ビーンは外科医へのインタヴューや、数百もの従来手術とロボット手術の観察記録を集めて現状を調査した(ちなみに、ロボット手術は子宮摘出や前立腺がん切除にはきわめて有効だ)。結果は不穏なものだった。侵襲性の低いロボット手術の場合、研修医は5~10分しか操作にあたっていないこともあったのだ。

 「その5分か10分の間も、主治医はひっきりなしに指図します。『違う違う!』とか、『なにやってんだ?』とか。そうして5分の研修を終えたあとには、研修医はすっかり落ちこぼれの烙印を押された気分になります」

 なかには、ロボット手術研修に力を入れる医学校もある。だがビーンは、あまりに多くの研修医がこうした逆境のなかで苦闘していることを知った。「実際に手術のやり方を学んだ研修医は、あろうことかゼロに等しかったのです。完全なる失敗です」。ビーンの推測では、トップクラスの医療機関の研修医のなかで、ロボット手術をきちんと学んでいるのはせいぜい5人に1人だ。

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