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北極圏の氷の下にある「軍事基地の廃墟」から汚染物質が流れ出す 気候変動がもたらす環境破壊の行方

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基地は氷によって永遠に封印されるはずだった

グリーンランドに極秘基地を建設するにあたって米軍が選んだのは、乾いた雪が氷床の融解を阻止するような場所だった。基地を放棄するときも、氷によって永遠に封印されるだろうと考えていたのだ。

しかしその後、数十年が経過し、状況は一変した。2016年に『Geophysical Research Letters』に掲載されたある調査チームの報告書によると、氷床は融解しつつあり、基地に残された危険な汚染物質が氷から漏れ出す危険性があるという。

迫り来るこの危機は、新たなかたちの環境問題を示している。これまでは、10万年前の氷床の表面に付着した物質が水質汚染の要因になる恐れはまずなかった。ブラウン大学で政治学を研究するジェフ・D・コルガン教授は2月16日、『Global Environmental Politics』にキャンプ・センチュリーについて、気候変動がもたらす二次的な環境破壊と新たな政治的対立という2つの問題を提起しているとする記事を寄せた。

コルガン教授は言う。「気候変動がもたらす既知の問題については対処が進んでいます。ただ、これまでまったく予期していなかった問題が、今後は次々と明るみに出てくると思われます」

2,400万リットル以上の危険な廃棄物の行方

1967年に基地が放棄されたとき、内部には図書館や映画館、診療所、キッチンと食堂、教会、それに2つの発電装置があった。1つは原子力、もう1つはディーゼルによるものだ。

閉鎖にあたり、原子力発電装置の主要な部分は撤去されたが、インフラの多くは放置された。建物、線路、下水道、ディーゼル燃料、それに低レヴェル放射性廃棄物といったものだ。

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