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「パイロットも酔う」ほどの暴風が襲った米東海岸 “安全着陸”が至上命題のコックピットでいったい何が? その技術に迫る

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滑走路に進入するとき、パイロットは「クラブをとる」。機首を風上に向けるため、滑走路に対して左右どちらかに振る操作のことだ。機体がまるでクラブ(蟹)のように横に向かって進むため、こう呼ぶ。こうすることでコースを外れなくてすむ。

機体を減速させながら降下する間は、機首をさらに風上に向ける。パイロットたちは、経験と試行錯誤をもとに最適な角度を探す。

地上15~30メートルまで降下し、機首を上げて車輪を下ろす寸前まできたら、パイロットはクラブから「スリップ」へとテクニックを変える。ラダーペダル(方向舵)を使って、天候が穏やかなときと同様に機体を滑走路と平行にするのだ。

ただ、横風への対応策として、補助翼(主翼の先にあるパタパタする部分だ)を操作し、機体を風上側にバンク(横転)させる。

この状態では機体が水平になっていない。場合によっては片側の車輪を反対側の車輪より先に地上につける必要がある。そこで、飛行機の種類に応じて、着陸時に安全な操作ができるとされる横風の強さが決められている。

もうひとつの技術「やり直し」

「実に巧みな操作なのです」とモスは言う。「飛行技術」とは、こうした操作すべてをスムーズに行い、乗客を安全かつエチケット袋を使わせることなく着陸することだ。最近のオートパイロットシステムもかなり近い操作をこなせるが、一定以下の風速でしか使えない。ひどい強風では、人の手が必要になる。

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