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ネットが育てる「レゴ文化」最前線 子どものおもちゃから大人のアートへ

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ネットが育てる「レゴ文化」最前線 子どものおもちゃから大人のアートへ

英デヴォン州エクセターでレゴショップ「ブリック&ミックス」を開いたダレン・スミスは「いまのブロックを60年前のブロックに取り付けても、これがぴったりはまるんです」と言う。彼はもともと、個人としては英国一のレゴブロック・コレクターだった。「ただのブロックですが、絶えず生まれ変わっています。みんながそれぞれ自分のイマジネーションを使って、驚くほど素晴らしいものをつくり出しているのです」と力説する。

英シェフィールドで玩具店「ブリックス&ビッツ」を創業したマイケル・ルカウントは「60年前と同じものがいまもちゃんと残っていて、しかもまったく人気を失わずに広く親しまれているなんて、そうそうありません」と話す。彼は英国で最多かつ最古のコレクションを保有するひとりだ。

ルカウントは1932年製のブロックまでもっている。当時はまだプラスティック製ではなく、木のブロックだった。一番のお気に入りはどれかと尋ねると「自分の子どものなかで、どの子がいちばん好きかと聞かれるようなものですよ」と答える。

現在、ルカウントは地元シェフィールドにセカンドハウスをもち、コレクションを置いている。レゴのセット4,000点を収容するためだけに、4部屋の家をリフォームしたのだ。「どこもかしこもレゴブロックだらけという、とんでもない状況になってしまいました」と打ち明ける。

おかげで彼は“名誉の傷”すら負った。「信じられないかもしれませんが、裸足でレゴブロックの上に立つのにも慣れてくるものなんです」とおどけて言う。「膝をつくのに慣れるのは絶対に無理ですね。本当に痛いんです。でも、何年もやっていると耐えられるようになってきますよ」と話す。

「ぼくのようなコレクターでなければ、こんなことをする意味がどこにあるのか、なかなか理解しにくいでしょう」とルカウントは続ける。「レゴのコミュニティは信じられないほど素晴らしいのに、わかってもらえません。みんなが集まってくるのは、ブロックそのものに興味をもっているからです。おもちゃですが、これ自体が素晴らしくクリエイティヴな素材なんです」

初めは地味な集まりだったAFOLコミュニティは、オンラインを通じて大きく広がった。いまやメンバー同士で文書を共有したり編集したりするスペース「ウィキ」も、カテゴリーごとに分けられたコミュニティ「サブフォーラム」もある。英国では大人のレゴファンのためのオンラインクラブが定期的な会合を主催し、ファン同士が実際に顔を合わせる機会を提供している。

このコミュニティは世界中で繰り返し話題となり、数え切れないほど取り上げられてきた。ライターのサラ・ハーマンは14年の著書『Extreme Bricks: Spectacular, Record-Breaking, and Astounding LEGO Projects from around the World』で、「レゴのコミュニティは、より大きなレゴマシンに絶対に欠かせない構成部品となった」と書いている。

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