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ウォルマートの店内に放たれた「商品棚管理ロボット」の実力と、見えてきた「人との協働」という課題

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ウォルマートの店内に放たれた「商品棚管理ロボット」の実力と、見えてきた「人との協働」という課題

その間もずっと、ロボットは2Dカメラと3Dカメラの両方で棚を次から次へと撮影し、さらにLiDARを使ってデータを補強する。「棚の奥行きを見ることで、商品が棚一杯に並んでいるか品切れしているか、その間かがわかるのです」と、Bossa Novaの最高ブランド責任者(CBO)マーティン・ヒッチは言う。人間の従業員は、このデータを基に在庫を補充することができる。

オンライン小売業者に対抗する唯一の道

なぜロボットの仕事はデータ撮影止まりなのだろう? 在庫補充を手伝うこともできるのではないか? それは、人間のほうがロボットよりも上手にできることがたくさんあるからだ。 

 物の操作はロボティクスの大きな課題だ。われわれは、人間の手で扱われることを前提にデザインされた「人間の世界」に住んでいる。スーパーに並ぶさまざまな商品を考えてみてほしい。かたちも大きさも重さもバラバラだ。それらをすべて扱うのは、どんなロボットにとっても至難の業だろう。

とはいえ、それも“いまのところ”の話である。研究者たちは、さまざまな物体をより確実に扱えるようロボットの手を改良している。

例えばKindredというスタートアップは、ロボットが物のつかみ方を2つの方法で学ぶことができるシステムを開発している。ひとつは人間をまねること、もうひとつはトライ&エラーによる自習、つまり強化学習だ。受注処理センター(オンラインで注文された商品を箱詰めする場所)で、さまざまなアイテムを扱わなければならないロボットのためにつくられたシステムである。

真面目な話、ブリック・アンド・モルタル企業がオンライン小売業者に対抗するには、ロボットに頼れるだけ頼る以外に方法はない。アマゾンは1社で10万体のロボットを稼働させ[日本語版記事]、箱詰めを行う人間の従業員のもとに商品を運ばせている。しかし、箱詰めを含めたすべてのプロセスをロボットが自動で行えるようになるのも時間の問題だ。

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