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止まらない「クリプトジャッキング」 暗号通貨の採掘がもたらす「狂騒曲」の行く末

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止まらない「クリプトジャッキング」 暗号通貨の採掘がもたらす「狂騒曲」の行く末

デヴァイスに問題が生じた事例も

 クリプトジャッキングは、訪問者が何かをダウンロードしなくても動作する。サイトを訪れた瞬間に始まって効率的に動作するのだ。さらに悪質なことに、まったく無関係のサイトにもこっそりとコンポーネントを忍び込ませ、そのサイトのトラ フィックから暗号通貨を生み出すことも行われているという。

 例えば「Politifact.com」「Showtime.com」といったサイトがハッキングされ、不正なソフトウェアを仕かけられた。昨年12月にはブエノスアイレスのスターバックスで、公共Wi-FiのユーザーたちのデヴァイスをMoneroの採掘に利用できるよう何者かが細工していたことが発覚した。これはWi-Fiの通信速度が遅くなっていたことを客が発見したものだ。

 こうした事例が注目される一方で、研究者らはクリプトジャッキングの大半はサイト運営者による意図的なもので、その方法は懸念を呼ぶような向きへ進化していると指摘する。

 サイバーセキュリティ企業ソフォスのポール・ダックリンは、「Coinhiveの利用は11月後半から12月前半にかけて安定して伸びていました。背景にはおそらく、暗号通貨の高騰が続いていたことがあります」と言う。「未知のサイト運営者の動機を推測することは難しいのですが、11月のデータの分析に基づけば、クリプトジャッキングをしていたサイトのほとんどはこれを意図的に行っており、しかもユーザーのCPUを可能な範囲で最大まで占有していました」

 CPUに大きな負荷がかかる状態が続けば、いずれはデヴァイスに問題が生じる可能性もある。「Laopi」というAndroid OS向けのマイニング用マルウェアはCPUを極端に酷使するため、熱でバッテリーが変形した事例も報告されている。

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