産経ニュース

実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入

WIRED WIRED

記事詳細

更新


実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入

PHOTOGRAPH COURTESY OF KYLE COTHERN/VIRGIN HYPERLOOP ONE

砂漠に延びゆく巨大な鋼管

直径11フィート(約3.35m)に近い鋼管が、沈む夕日のオレンジの光を反射しながら3分の1マイル(約536m)にわたって延びている。基本的には補強材で包んで塗装を施しただけのただの鉄だが、モックは「水道管に似ていますが、細かい仕様に基づいてつくられています」と説明する。

この無謀なアイデアは、マスクが57ページに上る文書を公開したことで世に広まった。テスラとスペースXで忙しかったマスクは、ほぼ真空のチューブに旅客や貨物を乗せたポッドを浮かせて、時速1,000km超で走らせるというこの輸送システムの実現に興味のある者を募った。

ヴァージン・ハイパーループ・ワンは、そこに名乗りを上げた1社だ。同社はハイパーループ・テクノロジーとして設立し、17年12月にリチャード・ブランソンが会長に就任するまではハイパーループ・ワンという名前だった。

ハイパーループはマスクらしい急進的で未来志向なアイデアだが、その素晴らしさは実現するのに革命は必要ないという点にある。この輸送システムは実際、既存の輸送および産業テクノロジーの組み合わせにすぎない。高架構造物、金属チューブ、高速列車、圧力容器、そして真空システムで構成されるキメラなのだ。

難題はここに運賃を払ってくれる乗客(言い換えれば利益だ)をうまく組み込むことで、ハイパーループ・ワンは21年には商業運用が可能との見通しを示している。だからこそ、彼らは前段階として砂漠に「デヴループ(DevLoop)」を建設した。この試験システムを利用して無数の工学的難題を解決し、商業ベースで展開できるものをつくり上げるのだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入
  • 実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入