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【ネタバレ少々】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は完璧ではないが、フォースの可能性を切り開いた 『WIRED』UK版レヴュー

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【ネタバレ少々】
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は完璧ではないが、フォースの可能性を切り開いた 『WIRED』UK版レヴュー

 ネタバレを避けようとすれば、最初の20分からあとのことは実質的には何も書けない(ちなみに上映時間は152分ある)。それはともかく、作品は『フォースの覚醒』のラストシーンの直後から始まる。つまり、スターキラー基地を壊されたファースト・オーダーが復讐のために動き出す一方で、レイがルークにライトセーバーを手渡したところだ。

 ルークとレイ、若きベン・ソロ(すなわちカイロ・レン)の物語が作品の軸となっており、ここはライアン・ジョンソン監督の才能が存分に発揮された部分だ。確かに『エピソード5/帝国の逆襲』のなぞりは多く、露骨な類似点もある。例えばルークとレイの関係は、さまざまな意味でヨーダとルークのそれを思い起こさせる。

 しかし、ジョンソンはこれをシリーズの過去の作品では見られなかった暗く複雑なものへと進化させた。光と闇という宇宙ではなく、太古から続く人間の欠点、傲慢さや衝動、罪悪に溢れた不完全で葛藤を抱えている人間たちの世界なのだ。

 監督は神話、つまりわたしたちが自己の行動を正当化するために、自分自身や他人に語る物語を創造しようとしている。作品を観終わって、汚れのないまま映画館を出て来ることなどできない(ただしポーグは別だ。ポーグはみんな大好きだからね)。

 果敢な挑戦は、欠点を補って余りある

 『最後のジェダイ』は完璧だと言っているわけではない。それどころか、完璧からは程遠い。最初の3分の1はかったるいし、アクションシーン(特に始めのほうの宇宙での戦闘シーンや、後半の地上での追跡シーン)は全然ハラハラさせられなかった。

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