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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

金星でローヴァーを長もちさせるには

地球の隣にあるこの惑星は、人間が住めないだけでなく、ロボットにとっても過酷な環境だ。ロボットが前回、金星に降りたのは1985年のこと。当時のソヴィエト連邦が探査機「Vega(ヴェガ)2号」からランダーを送り込み、土壌に関するデータを収集したのだ。しかし、このランダーは56分間しかデータ伝送できなかった。

NASAジェット推進研究所(JPL)のエンジニア、ジョナサン・サウダーは、「惑星科学者たちの金星への関心は非常に高いものです。いまはデータがほとんどゼロなのですから」と語る。そこでサウダーはこの1年、同僚であるエヴァン・ヒルゲマンと共同で、数週間や数カ月とはいかずとも、数日間は金星で耐えられるローヴァーの開発に取り組んでいる。

ローヴァーを長もちさせるカギは何か。それは、ローテクに徹することだ。この「AREE(極限環境向け自動ローヴァー)」というローヴァーのコンセプトは、逆転の発想による問題解決の代表例といえるだろう。フレームのなかにハイテク電子機器を詰め込むのではなく、最小限の電子機器で動く機械式としたのである。

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