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「史上最高のポルシェ」を丸ごと改造、究極のアップグレードを施すとこうなる--お値段、わずか52万ドル

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「史上最高のポルシェ」を丸ごと改造、究極のアップグレードを施すとこうなる--お値段、わずか52万ドル

1980年代の初頭、ヴァチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂に絵筆を手にした職人たちが足を踏み入れたとき、傍観者たちは気を揉まずにはいられなかった。ミケランジェロによるフレスコ画の色彩と力強さを復元する作業はどうしても必要だったし、作業は綿密に計画されていたものの、世界最高の文化遺産のひとつを損ないはしないかと懸念されたからだ。

ポルシェの「993」について知る人なら誰でも、この卓越したスポーツカーをミケランジェロによる絵画と同じく「人々に愛される芸術作品」のひとつに含めることに同意するだろう。993とは、由緒ある「ポルシェ911[日本語版記事]」の第4世代の型式名だ。

1993年から98年まで製造されたこのモデルは、歴代の911のなかでも、おそらく最も多くのファンたちに愛されてきた。911の古典的なボディシェイプのみならず、奇跡のようなエンジンと抜群のハンドリングを継承。かつて『ロード&トラック』誌が993を「本当に特別な存在」と呼んだのも、理由のないことではない。

さらにこのクルマは、911シリーズとして空冷エンジンを搭載した最後のモデルになったことから、熱狂的なポルシェファンの間では垂涎の的とされている。つまり993とは、軽い気持ちで改造を加えてオリジナルを台無しにすべきではないモデルなのだ。

だが、カリフォルニア州のカスタムカーショップ「Guntherwerks(ギュンターヴェルクス)」のオーナーであるピーター・ナムは、それを知りながら思いとどまろうとはしなかった。同社が先日公開した「400R」は、993をよりパワフルで、モダンで、より多くの羨望を集めるクルマにすべく、レストアとアップグレードを施したものだ。「簡単に言えば、このクルマはシャシーまですっかりつくり直されています」と、ナムは話す。

ナムは、パフォーマンスカー向けのボディキットやホイールのメーカー「Vorsteiner(フォルシュタイナー)」のCEOを務める傍ら、この993のリメイクを専門に行うGuntherwerksを設立した。かつてシュツットガルト(ポルシェ本社の所在地)は、もはやレースカー同然のクレイジーな「993 GT2」を少数のみ生産していたが、その現在の取引価格はバカバカしいまでに高騰している。ナムが望んだのは、当時およそ7万台生産された993の一部に、このGT2と同様の輝きをもたせることだった。

「911の頂点とも言うべき最後の空冷ポルシェを、もしもファクトリーでGT3 RSをつくっていたらこうなっただろうと想像されるものにつくり変えるのは素晴らしいことではないでしょうか」と、ナムは言う。

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