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宇宙からの「謎の電波信号」は、地球外生命体が由来か否か--発見から40年を経て手がかりが見つかる

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宇宙からの「謎の電波信号」は、地球外生命体が由来か否か--発見から40年を経て手がかりが見つかる

犯人は「彗星」だった?

そこで今回、「Wow!シグナル」の謎解きに乗り出したのが、天文学者への転身以前に米国防総省の下でアナリストを務めていたというパリス教授である。『ガーディアン』によると、彼は軍に従事していたころの調査経験を生かし、40年前の事件現場を徹底的に調査。そこでおぼろげながら浮かび上がった“犯人像”は、これまで検討されることのなかった天体--すなわち、彗星だった。

パリス教授が2016年の論文で発表したのは、1977年7~8月に、いて座周辺の夜空を飾っていただろう2つの彗星、「266P/Christensen」と「335P/Gibbs」である。

太陽に近づいた彗星の表面は、その放射熱により蒸発して水素ガスを発生させる。論文によると、この水素の雲はときに彗星の核から半径数百万kmにも及ぶ。もし夜空を移動する彗星がビッグイヤー電波望遠鏡の前を通りがかった犯人だったとすると、同周波数の電波が後日、同じ領域から再検出されずにいた理由にもなる。「266P/Christensen」と「335P/Gibbs」はそれぞれ2006年と2008年に発見された薄暗い彗星であり、1977年当時はその存在を確認されていなかった。

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