産経ニュース

地球には戻ってこられない、それでも行きたい…日本人候補者が語る火星移住計画の魅力

WIRED WIRED

記事詳細

更新


地球には戻ってこられない、それでも行きたい…日本人候補者が語る火星移住計画の魅力

火星移住への覚悟と決心

そんな小野氏だが、この計画が本当に実現するのかということや、メディア報道で非難を浴びる可能性には、やはり一抹の不安もあるという。だが、万が一の事故については、応募の時点で覚悟を決めたと話す。

「小さい頃、帰ってこられなくていいから、宇宙のはてまで行ってみたいと夢見ました。火星のような人間が行ける限界の地で、自分にできる限りのことをする。それが叶えば、本望です。宇宙にかかわる人は、好奇心の強い人が多いと感じます。わたしも同様です」

関連記事:衛星がとらえたベストショット22選

昨年、MITの研究グループが、「マーズ・ワン」計画の問題点を指摘した。ほかにも、この計画には疑問を呈する声が上がっている。リアリティショーで資金調達するビジネスモデルも物議を醸す一因だ。だが、民間のNPOが既存のテクノロジーによる火星移住の可能性を示し、世界中から応募が殺到したことはやはり無視できない出来事だ。

なぜ、人はそんなにまで宇宙に行きたいのか。ランスドルプ氏は、その理由をこんなふうに考えている。

「かつて北米への移住者を、ヨーロッパに残った人々は“変わり者”扱いしました。教育も医療も整っていない、住環境も良くない場所になぜ行くのか、と。しかし、彼らを止めることはできなかった。片道切符の火星移住が、すべての人に向いた計画とは思いません。でも、応募者たちは、その困難もリスクも理解していますよ。世界にはフロンティアを発見し、開拓し、定住したいと思う人々がいるのです」。

関連記事:人類を火星に連れて行ってくれる宇宙船「オリオン」

このニュースの写真

  • 地球には戻ってこられない、それでも行きたい…日本人候補者が語る火星移住計画の魅力

WIRED関連ニュース