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ライト兄弟よりも前?「7000年前につくられた飛行機」ホラ話に学会騒然
世界最初の「空飛ぶ機械」の誕生は、ライト兄弟よりも何千年も前にさかのぼると主張する人々がいる。しかしその論拠はどこにあるのか。インドの学術会議で起きた珍事について。
By Nemequene (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
「オーパーツ」の話を聞いたことがあるだろうか。地球上で発見された、その時間と空間において存在すらしないはずの古代の物体のことだ。
ある有名なオーパーツ(OOPARTS: Out of place artifacts)のことが、『神秘の舞台上で』(Sulla scena del mistero, Sironi, 2010)という本で語られている。それはまるで飛行機のミニチュアのようなかたちをしていて、すべて金でできている。と、ここまでは、何も不思議なことはない。問題はこれが紀元1000年前後に姿を消したキンバヤ人によるものだ、ということだ。
しかし話は単純で、上記本のなかで説明されているように、現代人が“そのように見てしまう”だけにすぎないのだろう。同時期のコレクションの他のものと比べてみても、この「飛行機」は抽象化された動物の姿であり、おそらく鳥か魚だという説明がいちばんシンプルで筋が通っている。
だから、これが「古代の飛行機」であるという仮説は疑似科学の模範例であり、ましてや、この種の空想が科学学会で語られることになるとはまさか思わないだろう。だが、その「まさか」が、先日インドで開催された第102回インド学術会議で起きた。

