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未来を予測するマシン、量子コンピューターの「いま」
量子力学の原理を情報処理に応用するコンピューター、「量子コンピューター」。スーパーコンピューターが数千年もかかって解く問題を、数秒で計算できるようになると期待されている。NHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」取材班が訪ねたのは、未来学者レイ・カーツワイル、カナダのコンピューター企業「D-Wave Systems」だった。
カナダのコンピューター企業D-Waveは、2011年、「世界初の商用量子コンピューター」と謳った「D-Wave One」を発売。2013年に発売された継続機をNASAやグーグルが購入したことでも話題となっている。
アメリカの未来学者レイ・カーツワイルは、30年以内に人間の知能を超えるコンピューターが生まれると予言する。
「わたしがもっているスマートフォンは、学生のときに使用していたコンピューターより、値段は10億分の1、性能は10億倍以上の力があります。われわれは今後25年間も再び同じ進化をたどります。コンピューターの値段は、いまの10万分の1になり、大きさも血液細胞と同じくらいになるでしょう。われわれはますます世界中から多くの情報をかき集め、予測能力を高めていくことになるのです」
よく知られる「ムーアの法則」は、チップ上のトランジスタが倍々ゲームで小さくなり、チップそのものも小さくなるというものだ。チップの密度が高まることが、コンピューターの性能の向上に置換可能だと考えられている。

