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コロナ禍の東大寺お水取り 1270年の歴史守るため僧侶隔離生活も 

 また練行衆を導くため二月堂に燃えさかるたいまつが現れる「お松明(たいまつ)」(3月1~14日)は例年、多い日には1日で約1万人以上が訪れるが、今年は混雑緩和策をとる。1~11日は1日約2千人に制限し、12~14日は二月堂周辺への立ち入りそのものを禁止し非公開に。代替措置として、奈良公園に大型スクリーンを設け、映画監督の河瀬直美さんが撮影した映像を生配信する予定だ。例年は可能な二月堂での参拝者の聴聞も中止する。

 「今回は異例の形になるが、練行衆全員が無事に(法会を終える)満行を迎えることができればありがたい」。厳しい本行で祈りの中心となる大導師(だいどうし)を務める橋村公英執事長はそう語り、「手を合わせて祈ることが、生きる力になるということが伝われば」と期待を込める。

 二月堂修二会は、平氏による南都焼き討ちや江戸時代に二月堂が火災で焼けた際などいくつもの危機を乗り越えてきた。豊富な参籠経験を持つ北河原公敬長老は「今までにない厳しい状況の中でも参籠できたという結果をもたらしてほしい。満行のあかつきには大きな経験になるだろう」と話した。

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東大寺二月堂修二会 

 天平勝宝4(752)年に始まったとされる。もとは旧暦の2月1日から行われており、2月に修する法会という意味で「修二会」と呼ばれるようになった。練行衆と呼ばれる僧侶たちが1日に6度、二月堂にこもって声明を唱えるなどして国家安泰や人々の幸福を願う。「お水取り」の名は、本行の終盤に二月堂近くの井戸から十一面観音に供える香水をくむ儀式から定着した。

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