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【鬼筆のスポ魂】自由契約の途端に争奪戦、山口が日米複数球団で人気の理由 植村徹也

 それにしても、ブルージェイズは山口俊と2年契約、総額635万ドル(当時のレートで約6億4千万円=金額はすべて推定)で契約しながら、1年目の昨季を2勝4敗、防御率8・06で終えると、2年目の春季キャンプ参加のため渡米した右腕にいきなりロースター漏れを通告した。そんな“低い”評価の投手に日米複数球団が争奪戦の怪…はなぜ起きるのか。

 大きな理由は、山口の今季年俸にある。2年契約を締結していたので、自由契約となっても今季年俸317万5千ドルはブルージェイズが支払う。大リーグでは選手と巨額の契約をする場合は、年俸保証保険を保険会社と結ぶのが一般的。契約期間中に自由契約などにした場合は、保険会社が後の年俸をカバーする。ただし、山口クラスでは球団が残りの年俸を支払う。

 つまり、山口の今季年俸は保証されていて、獲得に乗り出す球団は条件提示を低く抑えられるメリットがある。しかも、大リーグの場合はメジャーを約束しなくてもいい状況になったので、安くて可能性のある投手として人気がにわかに出ているのだ。

 現在、フロリダ州で調整している山口は最終的にどの球団を選択するのか。あくまでメジャーを目指した2年前からのロマンを追い続けるのか、大リーグ挑戦を後押ししてくれた巨人への恩義を重んじるのか。それとも11シーズンを過ごした横浜の街が恋しくなるのか…。結論はすぐに出るだろう。

 今年こそは…と渡米した途端、非情通告を受けた山口が直面した新たな世界は、思わぬ売り手市場となっている。捨てる神あれば拾う神あり-とは、まさにこのことかも…。世の中の皆さま、悪い目に遭っても悲観したり、くよくよすることはない…と、山口の野球人生を見たら勇気が湧きませんか。(特別記者)

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