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伝統産業「堺ブランド」確立目指す 外部デザイナーとのコラボに期待

 大阪府堺市は来年度、刃物や注染(ちゅうせん)・和ざらし、線香といった伝統産業品について「堺市産」としてのブランド力強化に注力する。高い技術を持つ地元企業が数多くあるにもかかわらず、堺市の製品との認知度が低いという状況を打破しようと、令和3年度当初予算案に3500万円を盛り込んだ。

堺市の伝統産業「注染」(堺市提供)
堺市の伝統産業「注染」(堺市提供)
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 市ものづくり支援課によると、同市の伝統産業に従事するメーカーの多くは、他社ブランド製品を製造する「OEM」による事業を展開しているため、包丁など歴史に裏打ちされた高い技術による製品であっても、堺市産と知られていないことが多い。

堺市産の線香(堺市提供)
堺市産の線香(堺市提供)
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 さらに、コロナ禍による祭りの中止などで、特に浴衣や手ぬぐいに利用される注染や和ざらしは受注が減少。包丁や線香なども含めた同市の伝統産業を取り巻く環境は、これまで以上に非常に厳しい状況にある。

 そこで、「受注待ちの姿勢」(同課担当者)ではなく、商品開発ノウハウや販路などを持つデザイナーやセレクトショップ、バイヤーなどとのコラボレーションを推進。伝統産業の良さを生かした新たな製品を生み出し、これまで触れる機会がなかった人たちへの魅力発信を目指す。

 同様の取り組みは他県も進める。福岡県は「久留米絣(かすり)」のワンピースを販売。福井県は「越前和紙」などを使ったオリジナルグッズを製作するプロジェクトを立ち上げた。いずれも大手セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」が開発や販売に携わる。同社が持つ販路や若い世代への発信力などに期待した格好だ。

 堺市は来年度、コラボを希望する伝統産業事業者やデザイナー、バイヤーなどを選定し、どのような商品を開発するかの検討を始める計画。また、堺を訪れてもらうことで伝統産業をPRしようと、今年度に始まった伝統産業会館のリニューアルにも2700万円を計上している。

 同課の担当者は「売る力を持つ事業者とのコラボで、知名度向上のきっかけとなれば」としている。

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