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片脚コウノトリを救え 「再び歩き回って」義足プロジェクト 兵庫・豊岡

左足を欠損したコウノトリ(コウノトリの郷公園提供)
左足を欠損したコウノトリ(コウノトリの郷公園提供)
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 国の特別天然記念物コウノトリの野外生息個体に、左脚が欠損した鳥が見つかり、保護した「兵庫県立コウノトリの郷公園」(同県豊岡市)が、義足を装着させるプロジェクトを始めた。当初は衰弱していた鳥も今では片脚で立てるまでに回復したが、餌を食べるにはまだ人の手が必要。再び両脚で立ち、水面まで頭を下げて餌をついばむことができるように、同公園の獣医師らが試行錯誤を続けている。(谷下秀洋)

 保護されたのは、昨年5月に同市内の人工巣塔で孵化(ふか)した雌。同7月に巣立ったが、9月下旬に左脚にけがをしたとみられる。原因は不明だが、狩猟用のわなに挟まれた可能性などが考えられるという。同公園が10月に保護を試みたものの、別の鳥と一緒に移動してしまった。

 今年に入って同県加古川市で目撃情報があり、1月下旬に、隣接する稲美町の水深の浅いため池で動けなくなっているところを住民が発見し保護。同公園に移送した。

 同公園の松本令以(れい)獣医師(45)によると、片脚のために餌を十分とることができなかったとみられ、保護時の体重は標準(約4キロ)よりも軽い約3・2キロで、貧血や栄養不足の状態だったという。

 同公園でドジョウやニジマスなどの餌を与えると元気よく食べ、保護から2週間あまりで体重は約3・6キロまで増加、右脚だけでバランスよく立てるようになった。

 「けがを負いながら、よく頑張った」と松本さん。ただ、捕食の際は餌を台に載せて、顔の位置まで近づける必要があり、「このまま順調に回復しても自然界の生活は無理だろう」と野外放鳥は断念した。

 それでも同公園の広いケージ内で自ら餌をついばんでほしいと、松本さんが中心となって義足づくりを始めることに。過去にも脚をけがしたコウノトリに義足をつけた事例があったというが、記録が残っておらず詳細は不明という。

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