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宿泊療養施設食事改善へ 不満の声受け 大阪府

 大阪府の吉村洋文知事は4日、新型コロナウイルスの軽症・無症状者が滞在する宿泊療養施設の食事内容を充実させる方針を明らかにした。高齢の入所者が増えていることを踏まえ、希望に応じてメニューを選択制とし、補助額も1日最大2700円に倍増させる。食事の用意は府が委託する宿泊施設側任せとなっており、入所者から質や量について不満の声も出ていた。

 「宿泊施設への入所はストレスがあり、本来なら食事は楽しみのはずだがそうではなかった。気分が落ち込む中、見捨てられているような気がした」。大阪市内の宿泊施設で昨年11月下旬、約1週間を過ごした府内の40代男性は振り返る。

 男性によると、食事は無料提供され、朝食はパンとジュース、昼食は丼物か焼きそば、夕食はとんかつ弁当などが定番。成人男性には量が少なく感じられたといい、夜中に空腹で目覚め、持ち込んでいたカップ麺や水で空腹を満たすこともあった。

 「毎日同じようなメニュー。野菜が少なく、揚げ物が多めの繰り返しだった」。配食時に高齢女性が弁当に手を伸ばしかけたが、揚げ物ばかりの丼だったためか、受け取らずに引き返す姿も見たという。

 府によると、府内では3日現在、民間ホテル9施設で594人が療養中。食事はホテルが外部の業者に発注するケースが多く、費用は国の緊急包括支援交付金でまかなわれる仕組みだ。

 厚生労働省が各自治体に示す補助額は1日あたり4500円が上限だが、価格設定や対応は自治体によってばらつきがある。

 兵庫県は約2400円、京都府は管理栄養士の指導を受けた上で約2500円。北海道は入所者の希望に沿って約3700円まで引き上げた。大阪府は6施設が約1500円。食事の用意は各施設に任せていて、摂取カロリーや栄養面に関する指示や指導は行っていない。

 府には、入所者らから「弁当が2つほしい」「食事内容が貧相では」といった声も届いていた。ただ、入所者は年代や体調もさまざまで食事の適量にばらつきがあることなどもあり、提供内容の大幅な変更には至らなかったという。

 府は病床確保のため昨年11月に宿泊療養の運用ルールを改め、65歳以上でも軽症か無症状で保健所や医師が可能と判断すれば、宿泊療養とするよう変更。そうした事情から高齢の入所者が増えたこともあり、今年1月から希望者にレトルトのおかゆの提供を始めた。今月5日の夕食からは2施設でメニューの選択制を始める。

 吉村氏は4日の記者会見で、「決して豪華ではないが、各施設で食事として適切なものが支給されていると思う。(感染拡大の)第3波では高齢者も増えており、補助食品や高齢者向けメニューもあったほうがいいという看護師の意見もあったので、改善を進めている」と話した。

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