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“陸の孤島”解消なるか 乗合タクシー運行開始 大阪・八尾

乗合タクシーに乗り込む地域住民の代表ら=1日、八尾市の竹渕コミュニティセンター(西川博明撮影)
乗合タクシーに乗り込む地域住民の代表ら=1日、八尾市の竹渕コミュニティセンター(西川博明撮影)

 大阪府八尾市は1日、住民が事前予約することで格安に利用できる「乗合(のりあい)タクシー」の実証運行を始めた。まずは市中心部や最寄りの鉄道駅から離れ、公共交通が不便な地域で取り組みをスタート。出発式に参加した大松桂右(けいすけ)市長は、早ければ来年度にも、他地域への運行拡大を検討していることを明らかにした。

 この日、乗合タクシーの運行が始まったのは大阪市平野区に隣接する竹渕(たけふち)地域。タクシーは同地域と、市内のJR久宝寺駅と近鉄八尾駅を結ぶルートを平日に1日5便運行する。

 利用者は、市から委託された地元のタクシー会社、龍華(りゅうげ)交通に予約すると、地域内に設置された10の停留所から乗り込むことができる。運賃は大人(中学生以上)が300円~600円。通常のタクシー料金より格安に設定され、差額は市が負担する。市は令和2年度当初予算で関連事業費約412万円を計上した。

 市によると、竹渕地域は中小企業の町工場や住宅などが混在する地域で、人口約4600人。高齢化率は約34%で市の平均(28・3%)を上回る。最寄りのJR加美(かみ)駅(大阪市平野区)や大阪メトロ谷町線出戸(でと)駅(同区)は自転車で15~20分かかる「八尾市の陸の孤島」(地域住民)という。

 過去にも市は同地域での移動手段としてバスを走らせたが、「空気を運んでいる状態」(担当者)となって廃止に。予約制の乗合タクシーへの期待は高まっている。竹渕小学校区まちづくり協議会の高田正史郎(しょうしろう)会長(68)は「住民の高齢化も進み、ニーズ(需要)はある。たくさん乗車して実験を成功させたい」と語る。

 市によると、乗合タクシー事業は府内では堺市や大東市に先行事例があり、八尾市内では今回が初めて。乗合タクシー出発式で、大松市長は「竹渕地域の取り組みを手本に、八尾で交通が不便な地域の問題解消にしっかり取り組みたい」と意気込みを示した。

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