五輪代表「一山」大阪国際女子マラソン初V 2時間21分11秒で大会記録更新
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため大阪市東住吉区の長居公園内の周回コースでの開催となった「第40回大阪国際女子マラソン」(日本陸上競技連盟、産経新聞社、関西テレビ放送など主催、奥村組協賛)が31日行われ、東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=が2時間21分11秒の大会新記録(男女混合レースは初めて)で初優勝を飾った。

従来の記録は野口みずきが平成15年の第22回大会でマークした2時間21分18秒だった。2位は同じく東京五輪代表の前田穂南(24)=天満屋=が2時間23分30秒で入った。
レースは大会史上初めて起用された川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=ら男子選手のペースメーカーに引っ張られ、序盤からハイペースで展開。14キロ手前で前田が遅れ始め、一山の独走となった。一山は中間点を日本記録に迫る1時間9分35秒で通過したが、25キロ手前でペースダウン。野口が2005年のベルリン・マラソンで樹立した2時間19分12秒の日本記録の更新はならなかった。
大会は例年、長居公園内のヤンマースタジアム長居を発着点に大阪城公園、御堂筋などを巡る市街地コースで行われていたが、コロナ禍を受けて長居公園内を約15周(1周約2・8キロ)し、ヤンマースタジアム長居にゴールするコースに変更。海外招待選手はおらず、出場選手も大幅に減らした。コースにはフェンスが設置され、園内や競技場には立ち入り規制が実施された。
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上位選手の記録
(1)一山麻緒(ワコール) 2時間21分11秒
(2)前田穂南(天満屋) 2時間23分30秒
(3)阿部有香里(しまむら) 2時間24分41秒
(4)上杉真穂(スターツ) 2時間24分52秒
(5)萩原歩美(豊田自動織機)2時間26分15秒