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乳がん経験者がつくる下着 不安に寄り添う一助に

 商品開発には、自身の経験と周囲からの聞き取りが生かされている。

 同社が扱うタンクトップ型の下着「Kimihug(キミハグ)」(税抜き4800円)は、パット用のポケットを設置。ホットフラッシュに備え、綿を強めによじった素材で、肌にべたつかないようにした。アンダー(乳房下部)は伸縮性のあるレースを使い締め付けを抑えている。

 「ありのままのあなたを一番近くで抱きしめる」という意味を込めた同商品。29年8月に発売し、決して大きくはない市場でオンラインのみでの取り扱いだが、これまでに約300着を販売している。

 一方、ボーマンさんのもとには、買い物を希望する患者や家族からこんなメールが届く。

 「手術をする前に、下着を選んでおきたい」

 「手術を受けた母に、下着をプレゼントしたい」

 新型コロナウイルス禍でオンライン販売が拡大するなか、問い合わせの件数も増えた。

 ただ、中には決済のやり方が分からなかったりするなどネットに不慣れな人もいる。「やりとりするなかで、不安な中で買い物をしている姿が伝わってきたんです」とボーマンさん。昨年11月、ホームページから申し込む形式でビデオ会議システムの「Zoom」を使用したオンライン相談を開始。産休明けの2月15日に再開する予定だ。

家族の理解

 会社の事務所は東京に置いたまま、現在は岡山県に移住。夫のエドワードさん(36)、長女(6)、次女(2)と暮らし、3人目の出産を控えている。

 ボーマンさんはホルモン治療を行わなかった。治療期間中の妊娠は胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるとされるためだ。治療は長期に及び、妊娠・出産を断念せざるを得ない人もいる。ボーマンさんの場合、乳がんとの診断を受けた当時、エドワードさんは「養子縁組をすれば子供を持つことができる」などと声をかけてくれた。ホルモン治療をしない判断にも理解があり、エドワードさんの両親も賛成してくれた。

 ボーマンさんは「自分も色々な人に支えられたことで、だんだん気持ちが落ちついていった。同じように、がんで不安な人の助けになりたい」と話している。

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