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にぎわい運べ「川の港」へ 秀吉の伏見港、観光に活用 淀川舟復活視野

 みなとオアシスに選ばれるメリットについて、同市の担当者は「国を通じたPR活動が充実し、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ地域経済の再生につながる。国の補助によりハード面の整備も進む」と期待を込める。

 協議会は将来、伏見と大阪を結ぶ遊覧船「淀川舟」の運航も視野に入れる。協議会のメンバーで伏見大手筋商店街振興組合の浅野雄祐会長(52)は「まずは地域の人たちが魅力や楽しさを感じられる場所にするのが大切。水路周りの安全や公園のメンテナンスを進め、観光客にも紹介したくなるような場所にしたい」と話した。

■河川舟運、海外では今も

 河川を活用した運搬(河川舟運)は国内では現在、遊覧船などごく一部の運用に限られているが、陸上交通が発達するまでは低コストで効率の良い物資輸送の主要ルートとして各地で重要な役割を果たしてきた。

 昭和以前、「水の都」と称され、市街地に網の目のように堀川が張り巡らされた大阪や、関東地方の利根川を使った舟運などが都市機能を支えてきた代表例だ。

 多くは戦後、陸上交通の発達や都市化により廃れたが、大阪市では約15年前に水辺の魅力を再活用するプロジェクトがスタート。今では、道頓堀川や大阪城周辺を周遊するクルーズ船が人気を集めている。

 一方、海外では現在も河川舟運が主要ルートの地域も多い。ドイツやオランダを流れるライン川では、ゆるやかな流れと豊富な水量に支えられて舟運が盛んだ。日本舶用工業会などの調べでは、ライン川全域での年間貨物輸送量は約3億3千万トンにのぼり、オランダでは貨物輸送量全体の約3割、ドイツでは約1割を河川舟運が担っている。米国・ミシシッピ川でも舟運が盛んで石油や食品、化学薬品が輸送されている。

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