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にぎわい運べ「川の港」へ 秀吉の伏見港、観光に活用 淀川舟復活視野

京都市伏見区内を流れる宇治川派流の水路。酒蔵など昔ながらの建物が姿を見せる=京都市伏見区
京都市伏見区内を流れる宇治川派流の水路。酒蔵など昔ながらの建物が姿を見せる=京都市伏見区
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 豊臣秀吉が京都・伏見城築城にあわせて整備した宇治川沿いの「伏見港」(京都市伏見区)。京都と大阪をつなぐ水運の要衝を担ったこの港について、地域活性化の起爆剤とする構想が盛り上がっている。地元住民らは、2025年大阪・関西万博を見据え、大阪-伏見を結ぶ「淀川舟」の復活も視野に入れており、実現すれば新たな観光名所として注目を集めそうだ。(秋山紀浩)

 伏見区内の宇治川河川敷にある欧州の城のような、かわいらしい塔。昭和4年に建設された「三栖閘門(みすこうもん)」だ。宇治川とその支流の水位差を調節する重要な役割を果たしてきた水門で、水運が途絶えた現在でも、当時を語るシンボルとしてたたずむ。

 伏見港は文禄3(1594)年、伏見城の築城にあわせ、伏見区内を流れる宇治川沿いに整備された。慶長19(1614)年には、京都の豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)らによって京都中心部と同区とを結ぶ高瀬川が掘削され、京都と大坂をつなぐ水運として飛躍的に発展。明治期も蒸気船の就航で活気にあふれたが、戦後の陸上交通の発達で廃れていった。

 港のあった場所は現在、ほとんどが埋め立てられ、物資輸送の拠点としての役割はない。しかし、期間限定で江戸期の輸送船を再現した遊覧船「伏見十石舟」が運航するなど、観光面で活用が進んでいる。

 こうした中、地元・伏見では住民らを中心に、港を拠点に地域活性化を図る国土交通省の「みなとオアシス」に登録を目指している。全国147カ所の登録港があるが、伏見港が登録されれば、川の港では第1号になる。昨年10月末には京都府市、地元の商店街や住民、酒造組合など官民一体で協議会を立ち上げ、地下水が豊富で多くの酒蔵があることから「川のみなとオアシス 水のまち 京都・伏見」の名称で登録申請することを決めた。今月中にも申請し、早ければ春にも登録される見通しという。

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