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【鬼筆のスポ魂】巨人・菅野残留の陰に「トラックマン」…データが年俸下げたか 植村徹也

巨人に残留することが決まった菅野智之(撮影・水島啓輔)
巨人に残留することが決まった菅野智之(撮影・水島啓輔)

 巨人の菅野智之投手(31)の大リーグ挑戦を阻んだのは、“トラックマンの壁”だったのかもしれない。ポスティングシステムによる大リーグ移籍を目指した菅野は、交渉期限(日本時間8日午前7時=米東部時間7日午後5時)の2分前に最後の交渉球団に断りを入れ、巨人残留を決めた。申請を行ったのが昨年12月8日。それ以降、大リーグ6球団からオファーがあったものの、菅野と代理人のジョエル・ウルフ氏が定めた条件には届かなかった。

 ウルフ氏は球団名こそ明かさなかったが、パドレスやブルージェイズ、ジャイアンツ、レンジャーズなどが獲得に乗り出していたもようで、最高4年契約を提示してきた球団もあった。しかし、どの球団の年俸も「信じられないほど似通っていた。不快な気持ちになった」とウルフ氏は振り返っている。

 菅野の希望額は、2019年1月にマリナーズと4年総額5600万ドル(約58億円)で契約した菊池雄星投手(29)をひとつの基準にしていた。日本球界では、2度の沢村賞受賞など実績面で大きく上回る菅野にとって、譲れないラインが菊池の移籍条件だったとすれば、希望額は約14億円超…。ところが、大リーグ6球団が提示した「似通った金額」は年10億円にも満たなかったようだ(金額はすべて推定)。

 背景は大きく異なる。新型コロナウイルスの感染拡大で昨季、大リーグは162試合から60試合にシーズンを短縮。無観客試合で入場料収入はなく、各球団とも超緊縮財政を強いられている。菊池が移籍した2年前とは大リーグ30球団の懐事情は雲泥の差。他の大物フリーエージェント(FA)選手の移籍も“凍結状態”に陥っている。

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