【通崎好みつれづれ】できる範囲で、前向きに

新型コロナウイルスの感染拡大でさまざまなことが制限される中、多くの人が我慢を強いられている。
このところの自身の生活でいえば、年末のおせち料理作り。平成2年、幼なじみの春美ちゃんとクッキングスクールの「おせち料理を作る会」に参加して以来、そのレシピを活用して、毎年2人で3段重のおせち料理を作っている。年に1度顔を合わせ、近況を報告しながら料理するのが楽しみなのだが、今回は一緒に作ることを諦めた。お互い得意の3品を自宅で調理し、交換。あとは各自作ってお重に詰めた。
初詣にも出かけなかった元旦。少しスタイルは変わったが、2人で作る31回目のおせち料理が「いつものお正月」を届けてくれた。
年明け9日には、兵庫県小野市の「小野市うるおい交流館エクラ」で、ニューイヤーコンサート。ホールではなく換気の良いエントランス、仮設会場での演奏だったが、舞台からは青空が見えて気持ちよかった。お客さまも、開放的な雰囲気で安心して聴いてくださったのではないだろうか。
11日に開催した生徒の発表会でも、新しい試みがあった。レッスンをお休みしていた昨年の緊急事態宣言期間の後、関西圏の方は通常レッスンに戻られたが、長崎から通われている生徒さんだけは「オンラインレッスン」を続けることになった。やはりレッスンにおいては、生の音で微妙なニュアンスを伝えたいと思うが、そこはお互いぐっと我慢。生徒さんにとって、仲間が通常のレッスンを受ける中、1人オンラインというのは忸怩(じくじ)たる思いがあっただろうが、根気よく練習を重ね、1年の間に随分上達された。