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【今年こそ! 京都 年始インタビュー】(7)京舞井上流 井上八千代五世家元

京舞井上流五世家元、井上八千代さん
京舞井上流五世家元、井上八千代さん
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 昨年は祇園甲部の春と秋の舞踊公演だけでなく、京都での自分の舞台もすべて中止となった。昨年初めての舞台は、10月1日に東京・国立劇場で行った芸術祭のオープニング公演。人の行き来のないとても静かな楽屋だったのが印象的だった。

 緊急事態宣言下の4月は、稽古がほとんどできない日が続いた。そんな中、朝の散歩でいつもは足を運ばないパン店や、偶然立ち寄った肉店での何気ないやり取りに心が和んだ。日頃普通に思っていたことがどれだけ大切かを思い知らされた日々だった。

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 6月から稽古を再開した。時間に余裕があったので、舞妓(まいこ)から芸妓になるような若い人たち全員に稽古をつけることができた。これから数年かけて、同じ年代で均等に実力がつくように指導することが仕事だと思っている。

 そんな中、春の「都をどり」も秋の「温習会」も経験できず初舞台を踏めなかった舞妓らが11月に「夢舞台」という公演を行い、それなりの成果も見た。

 リモートの稽古なども行われているようだが、稽古は生にまさるものはない。ただ、オンラインの映像配信などは、思わぬ方が日本舞踊に触れるなど一定の効果があると思っている。

 花街の踊りというのは、芝居の興行や公演とは違い、舞踊公演をしながら芸妓やお茶屋さんも商売をする。芸妓は舞踊家とは違ってお客さんに背中を押してもらって輝きを増す人たちなので、今春の都をどりはなんとか開催にこぎ着けたいと思っている。

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