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五輪と歯科医 2つの夢追うハードラー 陸上・金井大旺

 緊急事態宣言下には「ハードル技術の改善」を目標に設定。好調時と不調時の動画を徹底的に見直し、新たに気づけたこともあった。その成果は昨夏に結実する。8月2日の法大記録会で13秒34をマークし、2年ぶりに自己記録を更新。同29日に福井市であった大会では、日本歴代2位の13秒27と続けざまに自己記録を塗り替え、「走れなかったもどかしさを試合で爆発させた感じ」。コロナ禍で多くのアスリートが翻弄される中、圧巻のパフォーマンスだった。

「東京」を集大成に

 現在は競技に比重を置いているが、元々は高校で陸上を辞めるはずだった。北海道函館市で歯科医院を経営する両親の背中を見て育った影響で、当初は歯科大進学を志望。だが、3年時の全国高校総体で不本意な結果に終わり、心境が変わった。悩んだ末に大学で陸上を続けることを決め、引退後に歯科医を目指す人生設計に切り替えたのだ。

 「陸上でトップに立つことと受験勉強は両立できないと思った。だからこそ優先順位を明確に決めた」。腹をくくってからは競技に全身全霊を傾ける一方、空き時間があれば受験勉強にも取り組んでいる。目標を達成するためには、妥協を許さぬ姿勢が大事と肝に銘じているからだ。

 「2つの夢を追うことは可能だと思う。東京が最後になるので気持ちを奮い立たせている。やり切って陸上を終えたい」

 3年後のパリ五輪を目指す考えはさらさらない。東京で決勝の舞台に立ち、その後は次のステージへ。悔いを残さないためにも、一日一日を大切に過ごしている。(宇山友明)

 かない・たいおう 平成7年9月28日生まれ、北海道函館市出身。函館ラ・サール高校から法政大に進学。30年の日本選手権男子110メートル障害で優勝。2019年には世界選手権(ドーハ)に初出場した。身長179センチ、体重73キロ。自己記録は13秒27。

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