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五輪と歯科医 2つの夢追うハードラー 陸上・金井大旺

ドーハ世界選手権で力走する金井大旺。東京五輪を最後に現役を引退し、歯科医を目指す=2019年9月、ドーハ(共同)
ドーハ世界選手権で力走する金井大旺。東京五輪を最後に現役を引退し、歯科医を目指す=2019年9月、ドーハ(共同)
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 陸上男子110メートル障害で東京五輪出場を目指す金井大旺(25)=ミズノ=が、「力の全てを出せた」と自賛する会心のレースがある。平成30年6月、山口市で開かれた日本選手権。前半から先頭に立つと、ライバルを振り切って真っ先にゴールに飛び込んだ。電光掲示板に表示されたタイムは13秒36。14年ぶりに日本記録(当時)を塗り替え、東京五輪の有力候補に名乗りを上げた。

 これ以降、日本のハードル陣を牽引(けんいん)する存在になった金井だが、かねてより明確に描いている人生のプランがある。五輪を最後に競技生活に区切りをつけ、もう一つの夢である歯科医に挑戦することだ。

絶望と虚無感

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う五輪の1年延期によって、人生の選択を迫られたアスリートは少なくない。一昨年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で活躍した福岡堅樹(28)=パナソニック=もその一人だ。金井と同じく、現役引退後のプランとして医学部進学を公言。だが、延期を理由に7人制での出場を目指していた五輪挑戦を断念している。

 集大成と位置づける五輪に加え、第二の人生の出発点も先送りされてしまった金井は「絶望と虚無感に襲われた」と打ち明ける。ただ、日がたつにつれ「技術を身につける準備期間ができた」と前向きにとらえられるようになったという。

 そもそも「小さい目標を見つけ、一つ一つクリアしていく」ことが身上。目標を成し遂げれば達成感が生まれ、モチベーションが高まる。これを繰り返して実力と自信をつけてきた自負がある。気持ちを切り替えられたのは、競技者として原点に立ち返ったことが大きい。

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