PR

産経WEST 産経WEST

【コロナに克つ】日常や自然を動画で疑似体験 人気集める背景は

■農チューバー登場

 農家兼ユーチューバーを名乗る「農チューバー」の動画も、コロナ禍で人気を集めた。

 大阪府茨木市でイチゴ農家を営む上(かみ)平(だいら)敦(あつ)之(し)さん(31)は「いちご農園ミライバナ」の名前で平成30年に農チューバーとして活動を開始。イチゴの生育状況や収穫作業などを動画で紹介していたが、視聴者は農家が多かったという。

 ところが昨年10月、プランターを使って家庭でイチゴを栽培する方法を解説した動画を投稿すると、「自宅でやってみます」「さすがの農家、わかりやすい」などと、農家以外の人からのコメントが相次ぎ、1日2千回程度だった再生回数も数百~数千回以上増えたという。

 「外出自粛でストレスを感じている人が『自然を見たい』と、農チューバーの動画をのぞきに来たのかも」と上平さん。つられるように他の動画の再生回数も増え、「緑が多い職場でうらやましい」といった投稿も多く寄せられた。

■コロナで機会失い

 ユーチューバーには芸能人の参入も相次ぐ。一昨年は「芸能人ユーチューバー元年」とも言われ、開設チャンネル数は350以上にのぼる。さらに、近年はCGアニメーションの架空のキャラクターが動画を紹介する「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」も登場。新人や新規コンテンツの登場で盛り上がる。

 その中で、ルーティンや農チューバーの動画が人気を集める理由は何か。

 ユーチューバーらの支援事業を展開する「ユーチューバーネクスト」(東京都)の竹永一樹取締役は、「ルーティン動画の生活風景や農チューバーが映す田畑など、コロナ禍で目にする機会を失った『日常』や『自然』を疑似体験している」と指摘。「外出や人との交流が不自由になった分、動画を通して補い、将来や生活の不安を緩和しているのだろう」と話した。  (土屋宏剛)     =おわり

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ