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【うめきたto the world】2025年大阪・関西万博で「XR」技術進化を

協力事業をスタートする(左から)松井一郎大阪市長、筆者、吉村洋文大阪府知事
協力事業をスタートする(左から)松井一郎大阪市長、筆者、吉村洋文大阪府知事

 1970年の大阪万博の後には映像、音響、照明、舞台美術、展示装飾やイベント制作などを担う会社が新たに生まれ、それまであった会社もこの機に大きく発展した。パビリオン設営や毎日のように開催されるイベントの経験が後押ししたからだ。2025年大阪・関西万博ではどのような産業がレガシー(遺産)となるのか。新型コロナウイルス禍で社会が大きく変化する中、多くの人が集まり交流する万博ではさまざまな工夫が必要となる。しかし、新しい産業が生まれる大きなチャンスでもあると思う。その一つが先端的な映像とネットワーク技術を駆使した新しい現実体験の提供だ。

 最近は「XR」と総称される「仮想現実(VR)」「拡張現実(AR)」「複合現実(MR)」など、仮想と現実社会を重ね合わせて融合させる技術が注目されている。その進化が加速するのは間違いなく、人々の意識や価値観も変化させる。JR大阪駅北側の知的創造・交流の場「ナレッジキャピタル(KC)」(大阪市北区)は、「アバター」と呼ばれる自分の分身となるキャラクターを新しい人材、バーチャルタレントとして養成するプログラムを企画した。

 また、大阪府市は「万博を見据えて、バーチャル空間の活用に取り組みたい」という構想を持ち、KCを含む3者で協力協定を結び、万博に向けた機運の醸成とともに、「バーチャル」をテーマにしたコンテストを合同開催することになった。大阪・関西万博の「バーチャル大阪館」(仮称)に生かせるアイデアやKCを舞台に活躍する「Vチューバー」(アニメキャラクターが動画などを配信する「バーチャルユーチューバー」の略称)のデザインなどを広く募集している。KCのホームページで応募要項やヒントとなる専門家の動画を見ることができる。

 大阪・関西万博を機に大阪がXRの世界的拠点となり、新しい産業創出につながることに貢献したいと考えている。

野村卓也氏(のむら・たくや) 一般社団法人ナレッジキャピタル総合プロデューサー。大阪府生まれ。平成4年にスーパーステーションを設立し、現在も社長を務める。グランフロント大阪の中核施設「ナレッジキャピタル」の開業に先立ち、20年からコンセプト立案や事業戦略などを手がけた。関西大、大阪芸術大の客員教授。一般社団法人データビリティコンソーシアム戦略顧問。29年から内閣府政策参与も務める。

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