大阪府、200床増要請 2次救急の110医療機関に
大阪府は23日、医療関係者らで構成する新型コロナウイルス感染症対策協議会を開き、軽症・中等症の病床を新たに約200床確保するため、府内約270の2次救急医療機関のうち、内科や呼吸器内科を備え、コロナ患者を受け入れていない約110カ所に病床準備を求める方針を決めた。患者を受け入れた医療機関には財政支援を検討する。
府内ですぐに使える軽症・中等症病床(1172床)の運用率は同日時点で75・9%と逼迫(ひっぱく)している。約270の2次救急医療機関に対しては、運用率が80%になれば、入院時の検査で感染が分かっても受け入れ病院に搬送せず、検査した病院で当面入院させてほしいとの緊急要請を出す。
約80の療養型医療機関に対しては、軽症の高齢者のうち、日常生活に不安がある患者を受け入れるよう求める。
発症後20日が経過し、症状改善から3日たった重症者については、感染力がなくなったと医師らが判断した場合に転院させる独自の基準を策定した。軽症・中等症患者の場合は発症から10日が経過し、症状改善から3日たった際に転院や退院をさせる方針。